旅好きの売れないタレント「おかえり」こと丘えりか。唯一のTVレギュラー『ちょびっ旅』で
スポンサー名「江戸ソース」をライバルの「エゾソース」と間違えてしまい降板の憂き目に。
しかし、一通のメールをきっかけに始めたのが旅の代行業「旅屋おかえり」でした。
こうして、まずは桜の角館(秋田)、次に紅葉の愛媛・高知へと、
さまざまな出会いや失敗を繰り返しながら物語は展開します。
著者の原田マハさんは、
元キュレーターとして『楽園のカンヴァス』ほか美術をモチーフとした作品が有名ですが、
「フーテンのマハ」を自称し同名作品もあるように、大の旅好き。
人の代わりに旅をするというビジネスは、現実にはないのでしょうが、
あってもおかしくないほど無理なく自然にさわやかに描かれており、
読む人を選ばない、誰にでもおすすめしたい傑作だと思います。
第12回(2019年)エキナカ書店大賞受賞作。
テレビドラマ化もされ、安藤サクラが元気な主人公を好演していました。
ちなみに続編『旅屋おかえり 丘の上の賢人』も出ており、
これも秀作で楽しく読めますが、
本作と比べ、「丘の上の賢人」の設定に多少が無理あると個人的には感じました。
tomeさん





