この本は、年をとって、人生の終わりを意識する頃に、じっくり味わう本。人生とは何だったのか、考えざるを得ない心境になるのが自然だが、一人で考えるのではなく、一緒に考えてくれる良い導き手のような本。
HSクシュナー著『私の生きた証はどこにあるのか』読了。ベストセラー『なぜ私だけが苦しむのかー現代のヨブ記』の著者、ユダヤ教名誉ラビが書いた現代のコヘレトの言葉。厚くない文庫なのに読み終えるのに時間がかかった。若松英輔の言う「読み終わらない本」聖書のように何度も対話する本。小栗善忠牧師の葬儀で、息子の献牧師が紹介していた。晩年の善忠牧師が読んでいたと。全ての行に線が引いてあるようなもので、線の意味がないほどだったと。その意味はよくわかる思いがした。
poohさん 57歳 男性