シュテファン・ツヴァイクの短編集です。表題の「チェスの話」をはじめ、「目に見えないコレクション」「書痴メンデル」「不安」の4編とも一つのことに集中する姿にぐっと引き込まれ、心の奥深くに感動が残ります。
「チェスの話」はチェスにのめり込んで、偏狂にも見える人物の思考、ふるまい、勝負への執念に目が離せなくなります。その緊張感やスリルにドキドキします。そして、そのような人生を歩むに至ったいきさつにも興味津々です。
何事も、人はここまで打ち込み、熱中できるものなのか。
ゆるゆるぼんやりの日々に、ビシッとした刺激があり、読書ならではの楽しみを感じて感動しました。そして不思議にもやる気がみなぎって、清々しい自分を感じました。
昌弘さん82歳 男性


