「エッセイ」コーナー

すぐにはわからないもの

エッセイ

たまたま映画がこの町に来ていて、
その前に本を読んでみようとなぜか思い、
図書館で借りて読みだしたら、
映画が観たくなり観に行きました。

ひとりで観にいったのは初めてでした。

どういえばいいんでしょう。
何かが腹に落ちたんです。

でアマゾンで買い、ゆっくりゆっくり、
繰り返し、時々声に出し読んでいると
落ち着いてくるんです。

大きな悩みがあって、
頭がグルグルしているのだけれど、
落ち着いてくるんです。

本の中にも出てきますが、
世の中には「すぐにわかるもの」と
「すぐにわからないもの」がある。

この「すぐにわからないもの」を待てる気がして、
今日もぱらぱらと開いては、声に出して読んでいます。

harumiさん 59歳 女性

土地にある歴史とそこに重なる人の感情

エッセイ

失敗ばかり、負け続きの人におすすめ。

被差別部落出身の作家、中上健次が
自身の出身地を出発点として紀伊半島内にある、
かつて被差別部落と称された各地を巡ったルポルタージュである。

中上健次は文中にて紀伊半島を、
「まさに神武以来の敗れ続けてきた闇に沈んだ国」
と称している。

この一文はいわゆる自虐ではなく
中上健次が得意とした劣等の高尚化、神聖化の意味が含まれている。

この本は現代に辛く生きる人の心情に激烈な刺激を与える作品である。

isyuさん 23歳 男性 和歌山出身 
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みみずくは黄昏に飛びたつ

エッセイ

川上未映子さんによる村上春樹さんへのインタビュー集です。

2人のやりとりは10時間以上に及んだそうです。

ここまで手の内を明かしてもいいのか?
と感じるほどに村上春樹さんは自身の執筆について
率直にあけっぴろげに語っています。

それは川上未映子さんの小説家としての
自分をぶつける問いが村上春樹さんの率直さを
引き出していると読み取れます。

村上春樹さんの世界に触れて浸りたい方にはお勧めの1冊です。

FIRさん 42歳 男性

石田ゆり子さん、納得の14年後

エッセイ

それぞれ2003年, 2004年初版の
石田ゆり子さんの生活エッセイ&ムックをご紹介したい。

これらは不思議な本で、今で言う女性タレントの
スタイルブック的なものの走りのようだがちょっと違う。

私の偏見かもしれないが、今流行のスタイルブックは
「ほら、私の毎日ってこんなにキラキラしていて素敵なの!」
というタレントさんのステマに付き合わされているようで
辟易してしまうこともあるのだが、

この石田ゆり子さんの本は、
彼女の生活哲学のようなものが確かに感じられ、
毎日をとても大切に過ごしている方なんだ、
という事実がすーっと入ってくる。

私もこんなふうに毎日を大切に、
美しく過ごしたいと14年前の私は
ずいぶん繰り返し読んだものだった。

当時、彼女はまだ34歳。その年齢で、
こんな美しく地に足の着いた毎日を送っていれば、
そりゃあ14年経った今でもお美しいだろうとしみじみ思う。

当時のゆり子さんの年齢をとっくに追い越してしまった私だが、
中身も少しは追いついたかな?

sluníčko 42歳 女性

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