高校に行くと、
だいたい薦められるのは、学校教材で使用するものか、
もしくは更に勉強したいという場合は
「マスター英文法」か「ロイヤル英文法」が多い。

高校を卒業し、ずっと後になってから、この本を知ったとき、
なぜ高校の先生は教えてくれなかったのだ、と感じた。

「解説」という項目には、逐一海外の引用文献が明示されており、
信頼がおけるとともに、日本人には判らない英語がもつ感覚や、
著者からのメッセージが書かれている。

高校で当たり前のように教えられている「SVOCなどの5文型」。
この本で、その起源や、その分類で全てが尽くせるはずがないことを、
初めて知った。

単なる簡便の分類を、さも当然のように教えるのではなく、
きちんと注釈を与えて注意を促してくれる誠実さ。

今後、どんなに便利な、そして受験英語にすぐ役立つ文法書が出ようとも、
一生使える本だと思われる。

鬼型 礼さん 43歳 男性